こんにちは、今様(いまよう)です。
当ブログで書評を書いている身として、気になった本が『書評の仕事』
書評家という仕事の裏側や技術、考え方などがまとめられていました。
本記事では、『書評の仕事』について紹介していきます。
- 書評という仕事に興味がある人
- 読書が好きだという人
『書評の仕事』の著者である印南淳史さんとは?
まずは、『書評の仕事』の著者である印南淳史(いんなみあつし)さんの紹介から。
- 書籍を出すたびAmazonランキングが急上昇する人気書評家
- 元は広告代理店の音楽雑誌の編集長
- 主に「ライフハッカー」「東洋経済オンライン」「ニューズウィーク日本版」で書評を執筆している
- 現在は年間500冊の書評を投稿している
といった経歴です。
「年間500冊の書評を投稿」は驚異ですよね・・・
そんな印南淳史さんですが、これまで8年間書評を書き続けています。
その8年間の中で培われた知識や経験を軸として、『書評の仕事』では書評に関する情報が詰め込まれています。
『書評の仕事』概要

本書は、著者である印南淳史さんの経験を軸とした、「書評家」の仕事についてまとめられています。
という方もいるでしょう。
しかし書評家から学べるスキルは、あなたの仕事でも活かせるかもしれません。
でも実際のところ、書評に関するあれこれは、意外と多くのことに応用できるものでもあります。なぜなら書評を書くにあたっては、「読みかた」「書きかた」「選びかた」「接しかた」「考えかた」など、さまざまなことが絡んでくるから。
『書評の仕事』P.5より引用
書評を書く上では、
- 本を選ぶ
- 本を読んで考える
- 読んだ内容を要約する
- 書評として書く
といった手順を踏みます。
この中でも、「要約する」という部分は、社会人にとっては必要不可欠な能力です。
例えば、上司にメールをしたり企画書を作成したりするとき。
相手に伝わりやすいように、簡潔に自分の考えをまとめないといけませんよね。
こういった部分では、書評家の要約力が役立ちます。
本書の構成は以下の通り
- 第1章 書評家の仕事とは
- 第2章 書評家の「裏」話
- 第3章 年500冊の書評から得た技術
- 第4章 書評の技術・書評の教養
特に、第3章の「年500冊の書評から得た技術」は、日常生活に応用可能な技術が紹介されています。
あなたも活用できる書評で学べる技術

書評を書いている私からすると、どの章でも多くのことを学べました。
これから書評を書く上で使える知識も身につきましたし、自分なりに参考にできる部分も多かったです。
その中でも、あなたでもすぐに使える知識が紹介されていたのが第3章の、
- 書評技術のSNSへの活かし方
- 1→3ショートカット
の2つです。
書評技術のSNSへの活かし方

この「客観視する」ということは、文章を書くうえでとても重要。そしてそれは、ツイッターやフェイスブック、LINE、インスタグラムなどのSNSを利用する際にも応用できると思います。
『書評の仕事』P.137より引用
と言われた経験はありませんか?
特に文章で何かを伝える際は、漏れが無いようにするために文章が長くなりがちです。
しかし読み返してみると、無駄が多く読みにくい文章になっていることもしばしば。
簡潔かつ分かりやすい文章を書くための練習方法として、「ツイッター」をおすすめします。
140字という文字制限の中で、あなたの主張や思いを伝えないといけないため、要約の練習にはもってこいです。
無駄のない簡潔な文章を書く手順は、
- とりあえず文字制限を気にせず書く
- 無駄がないか読み直す
- 無駄の部分を省いてツイート
の3つです。
②で、自分の書いた文章を客観的に確認するため、多くの無駄に気づけます。
これを繰り返していくうちに、簡潔にまとめられた文章が書けるようになるでしょう。
「1→3ショートカット」

情報であふれかえったビジネスシーン”効率的に”生き抜くためには、「要点」を短時間でつかむスキルが絶対に必要です。だから要約力を身につけておくべきなのです。
『書評の仕事』P.156より引用
ビジネスシーンのみならず、読書をするにしても人の話を聴くにしても、要点をつかむというのは重要です。
とくに現代においてはやることが多く時間がないため、短時間で要点を把握し、要約する必要があります。
そこで活用できるのが、「1→3ショートカット」というもの。
文章や話の構造は、
- 問題提起
- 根拠
- 結論
という風になっていることがほとんどです。
そしてこの3つの中で、②を読む必要はありません。
②の根拠というのは、問題提起の信ぴょう性を高めるための説明や解説が書かれている部分。
「なぜその問題が起こったのか」などの解説を読まなくても、問題とその解決方法さえ理解できれば特に問題はありません。
例えば、下の問題で②は必要ですか?
- 問題:壊れた充電器を使っていたら、スマホが充電できなくなってしまった
- 根拠:新しいものを買うのが面倒で、壊れたまま使っていた
- 結論:壊れた充電器を使うとスマホ本体が壊れる可能性がある
別に必要ありませんよね?
このように、いかに要点を速く見つけるかは日常生活や仕事の中でも重要になってきます。
文章や話の構造に注目してみて、速く理解できるようにしましょう。
まとめ
- 書評という仕事に興味がある人
- 読書が好きだという人
今回の記事では、本書の中の日常生活で応用可能な部分だけを抜粋して紹介しました。
紹介したもの以外にも、
- 書評とは何なのか
- 書評かが思うおもしろい本
- いい書評・ダメな書評
- 「人の心をつかむ/動かす文」とは?
など書評に関する多くの情報を知ることができます。
書評に関するさまざまな知識が知れるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
以上、今様(いまよう)でした。